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旅たび倶楽部 第62回部録

2018.12.16.16:40

三浦半島の史跡と古墳群を巡る

2018年12月13日(木) 晴れ後曇り  

 今回は三浦半島に点在する古墳群と史跡を巡った。三浦半島には、古くから横穴墓の存在は知られていたが、大型古墳群は存在しないとされていた。大正13年(1924)、故赤星直忠博士が横須賀市池田町の大塚古墳群を発見。また、昭和27年(1952)の発掘調査で直刀、刀子、鉄の鏃、耳環、須恵器などが出土した。さらに、平成11年(1999)、逗子市桜山と葉山町長柄(ながら)の境界の丘陵に、大型前方後円墳2基が分布する長柄桜山古墳群が発見され、全長約90mの1号墳は神奈川県内最大の前方後円墳であることが確認された。

参加者: 柳沢道生、野崎芳信

集合写真:  大塚復元古墳 後円部墳頂にて

b1213 大塚再現古墳-集合
 

1.三浦海岸
 朝10時前、横浜駅京急中央改札口に集合。京急特急に乗り1時間弱、三浦海岸駅に着く。バスはかなり待ち時間があったので、タクシーで白山神社へ。
 鎌倉時代に三浦一族の武将・菊名左衛門重氏が加賀国一宮・白山比咩神社を勧請し、白山宮として創建と伝わる。社殿の裏手に通称・白山古墳、正式名称・切妻造妻入形横穴古墳があり、市の史跡に指定。切妻造妻入形とは横穴墓の形状を民家の建築様式に見立てた命名。奈良時代築造と推定されている。
 久しぶりの好天、三浦海岸を歩き駅に向かう。対岸の内房の山並、鋸山の山容が良く見える。浜辺に木枠が組まれ、大根が干されていた。大根も待ちわびた日差しを楽しんでいるようだ。馬が数頭、これから浜辺を乗馬で散歩するのだろう。徒歩約20分、三浦海岸駅に戻る。
 
b1213-1 白山神社

b1213-2n 三浦海岸

2. 津久井浜
 三浦海岸駅から京急久里浜駅方向へ1駅、津久井浜駅で下車。駅の東側、北東方向へ徒歩約5分、万代(まんだい)会館へ。旧帝国銀行の頭取・会長を歴任した岡山県出身の銀行家・万代順四郎氏 (明治16年/1883~昭和34年/1959)の邸宅を順四郎氏夫人・トミさんの遺志により横須賀市に寄贈。約4千平米の敷地に庭園と、邸宅を構成する竹・梅・椿と命名された三棟の小振りな茅葺き家屋が保存されている。邸内を散策し、津久井浜駅に戻る。

b1213-3 万代会館
 
3. 久里浜
 津久井浜駅から横浜方向へ3駅、京急久里浜駅で下車。東口の駅前商店街を歩く。お目当ての「まぐろ工房はっとり」が、たまたま休業だったので、酒蔵・一升屋のランチタイムへ。店頭の看板を見て、野崎さんはゴジラカレー、私は地魚のっけ丼と黒船汁のセットを注文。地魚のっけ丼は久里浜食の祭典グランプリ受賞作とのこと。マグロの代替で久里浜の地魚を味わう。
 京急久里浜駅はら京急バス・湘南山手行に乗り約5分、山手南口で下車。南~南西に徒歩約7分、小公園に大塚復元古墳がある。大正13年(1924)に発見された大塚古墳群は昭和60年代、区画整理事業により消滅の危機に直面し、主墳・1号墳、全長約31mの前方後円墳、別称・大塚古墳は、元の地の南西に約80m離れた現在地、横須賀市立大塚台小学校東側に移築・復元され、大塚復元古墳と呼ばれている。後円部にあった主体部跡や周濠跡まで復元されている。
 先ほどのバス通りに戻り、坂を下った山手入口バス停から、京急久里浜駅行・京急バスに乗り、終点の一つ手前、JR久里浜駅で下車する。

b1213-4 一升屋

b1213-5 大塚復元古墳

4. 逗子、蘆花記念公園
 久里浜駅から横須賀線に乗り約10分、逗子駅へ。東口のバス乗場から、京急バス・海岸回り葉山行に乗り約5分、富士見橋バス停で下車する。
 バス停の南、道路の東・山側に大きな石碑が2基並んでいる。右側の碑には「蘆花・独歩ゆかりの地」と刻されている。かつて当地に柳屋という旅館があり、文豪・徳冨蘆花や国木田独歩が滞在し、創作拠点として執筆活動を行った。
 碑の脇の路地に入り、すぐ左折すれば旧脇村邸がある。昭和9年(1934)に大正期の三井物産常務・藤瀬政次郎の未亡人・秀子の別荘として建設、後に経済学者東大教授、脇村義太郎が取得した。市の文化財に指定。当地を含め、東側の桜山山麓は、徳富蘆花を顕彰して、蘆花記念公園と命名されている。
 先程の路地に戻り、南東に向えば案内板があり、その先に階段・坂がある。登ればところどころに、蘆花作品の一節を記した木板がある。登った先には逗子市郷土資料館がある。徳川宗家16代目・徳川家達の別荘、大正元年(1912)築を改装し、昭和59年(1984)に開館した。現在は休館中。庭先から逗子湾を眺望する。江ノ島まで見渡せるが、館内の案内板の写真にはその先に富士山の威容が見える。あいにく、当日は江ノ島の後方には雲がかかっていた。残念。

b1213-6 柳屋跡-脇村邸

b1213-7 郷土資料館

5. 逗子・葉山、長柄桜山古墳群
 郷土資料館の裏手から長柄桜山古墳群2号墳に至る山道がある。長柄桜山古墳群は逗子市南部桜山地区、三浦郡葉山町長柄との境界の標高50~120mの低丘陵に2基の大型前方後円墳が分布、国の史跡に指定されている。
 山道は急な階段が続き結構きつい。4~5分登れば尾根道に出て、その先に案内板が見える。長柄桜山2号墳、全長約88mの前方後円墳、4世紀後半築造と推定。山を削って成形した後に盛土をして築造。前期古墳では珍しい葺石が使用されている。案内板からの小径を登り前方部へ、逗子湾の眺望が良い。後円部から続く小径を降りれば、遊歩道・ふれあいロードに出る。
 ふれあいロードを東に7~8分歩けば長柄桜山1号墳がある。平成11年(1999)3月、葉山桜山団地西側の山頂で、携帯電話の中継基地建設工事の際、埴輪片が発見され、調査の結果、当地が前方後円墳であることが判明した。全長約90mの前方後円墳、神奈川県最大の古墳である。4世紀後半築造と推定。現在、前方部の片側、後円部全体が補修工事中であった。
 長柄桜山1号墳から下れば葉山桜山団地に出る。道の脇には工事資材運搬用モノレールが敷設されていた。葉山桜山団地内を東に徒歩約10分、葉桜バス停に出る。葉桜バス停から京急バス逗子駅行に乗り約5分、終点で下車する。

b1213-8 長柄桜山2号墳

b1213-9 長柄桜山1号墳

5. 逗子駅前
 16時45分頃に逗子駅着、夕食をと考えていた、さかな食堂の開店は17時、まだ時間がある。まず、駅前広場の南側にある魚屋・魚佐次へ。ここで、土産その1・魚介類を購入。さかな食堂は1階に魚佐次のある魚佐次ビルの3階にある。
 次いで、なぎさ通り商店街をそぞろ歩き、三河屋酒店の店頭に『逗子』という銘柄の日本酒を発見。見れば伊勢原酢の蔵元・吉川醸造の製造。ラベルに「神奈川の酒」とある、まあいいか、と購入。時間も程良く、魚佐次ビルへ。
 エレベータで3階、さかな食堂へ。浜焼き居酒屋と銘打っているが、内装はカフェ風。お兄さんが「本日のマル得」の書かれた黒板を持参、マル得のMiXフライ、魚佐次で気になっていたスズキの刺身、飲み物はこれもマル得、開店から19時まで、最初の1杯は半額だという。MiXフライとスズキの味もマル得であった。夕食を堪能した後逗子駅に出て、始発の湘南新宿ラインで帰宅する。

b1213-10 魚佐次

b1213-11n さかな食堂

所 感
  前日まで、曇りや雨の肌寒い日が続き、TVの気象情報で「洗濯に困る」と言っていたが、当日は9日振りの本格的な晴天であった。
 古墳巡りを始めた頃、三浦半島と前方後円墳の結びつきが良く理解できなかった。しかし、古代の東海道が、三浦半島を経由して、対岸の現・市原市に繋がり、その市原市に上総国国府・国分寺が置かれた。その南方の富津市に巨大古墳群が分布している。考えれば、そこに至る道中に、神奈川県最大の前方後円墳が所在していることも、不思議ではないのかも知れない。
 長柄桜山1号墳が補修工事中であったのは、残念だったが、工事完成後にもう一度来てみたい、と思わせてくれる様な道中であった。   (幹事・柳沢記)




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