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旅たび倶楽部 第49回部録

2017.08.01.19:07

宇都宮の古墳群と大谷の史跡を巡る

2017年7月26日(水) 曇り  

 今回は宇都宮市北方、長岡横穴墓群~瓦塚古墳群へ。次いで宇都宮市西方、大谷(おおや)地区の大谷公園、大谷観音、大谷資料館・地下採掘場跡などを巡り、最後に宇都宮市南方、東武線西川田駅近くの塚山古墳群を巡った。一日中曇り空、ある意味で散歩日和、降雨が心配だったが、最後の塚山古墳群でパラパラ来ただけ、熱中症を気にせず巡れた。

参加者:  柳沢道生、野崎芳信

集合写真:  大谷資料館、地下採掘場跡入口にて 

b0726-0 大谷資料館
 
1. 長岡横穴墓群
 湘南新宿ライン宇都宮行の車内で待ち合わせ。10時過ぎに宇都宮駅着。西口から関東自動車バス豊郷(とよさと)台方面行に乗車し10数分、豊郷台入口で下車。バス停から長岡街道を西に10分余歩けば長岡横穴墓群に至る。長岡百穴とも呼ばれる。南面する軽石凝灰岩の傾斜面に、中央に長岡百穴観音堂があり、東側に東群44基、西側に西群8基の計52基の横穴が開口、7世紀前期頃に造成と推定。横穴は縦横各1m、奥行き約2m、ほぼすべての穴の壁面に地蔵菩薩像や馬頭観音像が彫られ、室町時代から江戸時代の作と推定される。

b0726-1 長岡横穴-1

b0726-2 長岡横穴-2

2. 瓦塚古墳群
 長岡街道を戻り西に向かう。数分で瓦塚古墳の案内があった、ただし、古墳群全体の図は示されていなかった。斜面を登る小路の左側に円墳が何基かあるはずだ。斜面を覆う木々、墳形はよく分からないが、案内板で20号墳、18号墳が確認できた。さらに登れば23号墳、これは墳形がよく分かる。
 尾根に出ると、瓦塚古墳群の主墳・瓦塚古墳がある。別称・瓦塚24号墳、全長約50mの前方後円墳、6世紀後半~7世紀の築造と推定。この周囲、東方にも円墳が何基かあるはず。竹藪や草地を歩き回ったが、円墳らしきもの1基を見出したのみ。案内板はない。宇都宮市内最大級の古墳群であり、市の史跡に指定されているが、見学者に適した環境ではなかった。北側の階段を降りれば帝京大学キャンパスにでる。帝京大学バス停から関東自動車バスで宇都宮駅へ。

b0726-3 瓦塚古墳群

3.大谷そば~大谷公園
 宇都宮駅西口から関東自動車バス立岩行に乗り約30分、大谷観音前で下車。南に徒歩数分、大谷公園南入口側に大谷そばがある。ここで昼食。この店には栃木名産のキノコを用いた、ちたけそばがある。かけそば方式と、つけそば方式があり、後者を頼んだ。乳茸が由来というその出汁を楽しむ。
 大谷公園は大谷石の採掘場跡地を公園として整備し、昭和31年(1956)に開園した。園内には太平洋戦争の戦没者の慰霊と世界平和を祈念し造立された高さ約27mの平和観音像があり、磨臼(すりうす)のような形をしたスルス岩、天狗が投げたという伝承が残る天狗の投げ石などの奇岩群が見られる。 

b0726-4 大谷そば

b0726-5 大谷公園

4.大谷寺・大谷観音、大谷景観公園 
 大谷公園の北東に大谷寺がある。山号は天開山、天台宗の寺院である。大谷石凝灰岩層の洞穴内に堂宇を配する日本屈指の洞窟寺院。本尊は、凝灰岩の岩壁に彫られた丈六(約4.5m)の千手観音で、一般に大谷観音と呼ばれる。弘仁元年(810)に空海が千手観音を刻んで創建したと伝わる。平安末期には現代に残される主要な磨崖仏の造立がほぼ完了、鎌倉時代初期には鎌倉幕府によって坂東三十三箇所の一に定められたと推定される。本尊の石造千手観音菩薩立像など、大谷石の壁面に掘られた石心塑像群は大谷磨崖仏として国の特別史跡及び重要文化財に指定されている。大谷観音、磨崖仏や境内の石仏を拝観し、宝物館を見学、庭園の池に弁天堂と白蛇の置物があった。
 大谷寺から北に徒歩数分、姿川沿いに大谷景観公園がある。大谷石のむき出しになった岸壁の迫力ある景観が楽しめ、国の名勝に指定されている。

b0726-6 大谷観音

b0726-7 弁天堂-景観公園

5.大谷資料館
 大谷景観公園から姿川を渡り、東~北へ徒歩数分、大谷資料館がある。大谷石の採掘の歴史を紹介する資料館。展示場には江戸中期から昭和34年 (1959) 頃までの手掘り時代の道具や採掘方法、運搬方法の変遷などの資料を展示している。圧巻は地下採掘場跡。2万平米にも及ぶ大空間で、深さは30m、最深部は地下60mもある巨大な地下空間、通坑内の平均気温は8℃前後。切り出された石は約1千万本、帝国ホテル建設にも使われた。地下の巨大な建造物といった感があり、巨大なモニュメントや、地下ギャラリーも整備されている。コンサートや演劇、ショー、能楽などの会場にも利用されるという。
 地下の冷気と雰囲気を楽しみ地上に戻る。姿川の橋の脇にある資料館入口バス停から関東自動車バス宇都宮駅行に乗り約20分、東武駅前で下車。

b0726-8 大谷資料館-1

b0726-9 大谷資料館-2

6. バリサイカフェ
 バス停から南に徒歩数分、東武宇都宮駅前・東武百貨店西側にあるバリサイカフェで小休止。表の看板から食事メニューも充実していることが窺える。ドリンク類もコーヒー、ティー、ソフトドリンク類はもとより、ビール、ワイン、バーボン、カクテルなど気になるモノが並ぶ。
 さほど、時間に余裕がある訳でなく、アイスコーヒーをオーダー。すると、ねじ式のフタはついたグラスカップで出てきた。見ていると「ウチのコーヒーは有機栽培で、飲む前に撹拌するとおいしくなるんです」と店員さん。フタを締めて撹拌してくれた。確かに美味い、そして珍しい。
 東武宇都宮駅から始発電車に乗り、3つ目の西川田駅で下車。

b0726-10 バリサイカフェ

7.塚山古墳群
 西川田駅東口から通称・国体通りを東に進む。周囲は栃木県総合運動公園、昭和55年(1980)、第35回栃の葉国体の主会場となった。現在、2022年開催予定の第77回いちご一会とちぎ国体に向け、工事が行われている。陸上競技場南側を南下、国道121号・宇都宮環状道路に出て南東に進むと塚山古墳群がある。
 塚山古墳群は5世紀後半築造と推定される9基の古墳を確認。内4基が保存・公開され、県の史跡に指定。宇都宮環状道路建設に際して、本古墳群保護のためにトンネルが設けられた。敷地内に入ると手前に塚山6号墳、径20mの円墳があり、その後方に主墳・塚山古墳、全長98mの前方後円墳がある。その西側には塚山西古墳、全長63mの帆立貝型古墳、南側には塚山南古墳、全長63mの帆立貝型古墳がある。敷地内を一巡し、塚山古墳の墳頂に登る。
 宇都宮環状道路に戻り、兵庫塚入口バス停から雀宮駅へ、と思っていたら西川田方向のバス停はあったが、雀宮駅方向のバス停が見当たらない。ウロウロしていたらそれらしいバスが過ぎ去る。やむなく、タクシーで雀宮駅へ。

b0726-11 塚山古墳群-1

b0726-12 塚山古墳群-2

所 感
 今回のハイライトは大谷資料館・地下採掘場跡。2015年12月に見学した首都圏外放水路の地下施設に匹敵する、いや規模はそれを上回るだろう。
 古墳について述べれば、市指定史跡・瓦塚古墳群と県指定史跡・塚山古墳群の格差が気になった。かたや自然のまま状態、一方はトンネルまで掘って史跡を保護している。宇都宮市教育委員会の奮起を促したい。
 最後の兵庫塚入口バス停問題、帰宅後調べて見ると、どうやら雀宮駅方向のバス停は宇都宮環状道路ではなく、兵庫塚入口交差点南側、兵庫塚街道沿いにあったようだ。事前の調査不足、今後の糧としたい。     (幹事・柳沢記)








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